ガラスの仮面 44 (花とゆめCOMICS)価格: 420円 レビュー評価:3.5 レビュー数:26
待ちに待っていたはずの新刊の発売を1月半も知らずにいたというのは、ここ数年の迷走ぶりにやや飽きが来ていたからなのでしょうか。
やはり亜弓は失明。「完璧だが心のない演技→失明→心の眼の開眼」となれば、亜弓の紅天女は非の打ち所がない。そう、著者ははじめから紅天女の上演権を亜弓に与えるつもりなのです。
試演の舞台で、魂の片割れを求める紅天女と一体化したマヤの意識は舞台を飛び越えて真澄の意識と混ざり合い、至福のときを迎える。それは千草の想像をはるかに超える一世一代の名演技となり、千草は深く満足するが、同時にそれが2度と再現できるようなものではないことを悟り、後継者に亜弓